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ワーケーションインタビュー【ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社】

人や組織が、そのもてる力を最大限に発揮できるようお手伝いする会社

ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社/ベンアイサ 紗依さん

創業時から「人や組織が、そのもてる力を最大限に発揮できるようお手伝いします」というミッションを掲げ、その遂行を図る【ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社】
イノベーション・イネーブルメント チームリーダーのベンアイサ 紗依さんに特定非営利活動法人ピスカリの代表理事 江刺 尚美さんと乗馬療育について対談していただきました。

 

企業の価値創造リーダーシップと馬の魅力


―価値創造リーダーシップとはどういったお仕事か教えてください。

(ベンアイサさん)変化と不確実性のなかで、組織で働く人たちがいかに創造的で生き生き活動できているかが重要になっています。人的資本とよく言われますが、自らの強みを活かし持続可能な状態でパフォーマンスが発揮できるような環境を整えるためには、リーダー自身が自己理解を深め、他者に影響を与えるための力を磨き続けることが必要です。私たちの価値創造リーダーシッププログラムでは、リーダーシップスキルと、その軸となる「あり方」の両側面に焦点をあてています。

個人的にはそういったサービスの中に馬との関わりを活かせないかと考えています。この点で、浦河町の乗馬療育にとても興味があります。

 

馬との触れ合いで能力の向上と社会参加を促す乗馬療育


―ピスカリさんが行っている乗馬療育について教えてください。

(江刺さん)乗馬療育は、楽しみながら馬に乗り、馬とふれ合うことなどを通して、心身に障がいを持つ方などの能力向上と社会参加を促すことなどを目的としています。
現在、浦河町の事業として障がい児の療育と、高齢者の介護予防のための乗馬を行っており、今後は復職支援のリワークプログラムも進めていく予定があります。

私たちは乗馬療育の効果を数値化する研究を東京大学、北海道立総合研究機構などと共同で行っています。その結果、体のバランス向上や、うつ状態の改善、他者との関わりの強化などの効果があると分かりました。

 

これからのリワークプログラムの重要性


(ベンアイサさん)企業で働く人の心の問題はとても大きいと思っています。自分らしく生きることを我慢してしまったり、コロナ禍によるオンラインのコミュニケーションで負担を感じて、心に歪が出てしまうケースなどが多いと感じます。だからリワークプログラムはこれから重要になってくると思います。私は海外で働いていた時期が長かったので、思ったことをストレートに言ってしまいますが、日本では空気を読んだり、必要以上に気を遣う組織がまだまだ多いと感じます。

(江刺さん)限界まで頑張って休職してしまう前に、浦河へ来て馬と触れ合い癒されてリフレッシュして貰えたらいいなと思います。

(ベンアイサさん)そうですね。私も馬に接しているお陰で癒され、馬から学ぶことが多いです。人が心豊かに生きるために馬が力になってくれる可能性を強く感じています。

 

日本で行うのは浦河町だけの行政プログラム


―乗馬療育への申し込みはどのようにできますか?

(江刺さん)個人での申し込みではなく、子供たちへのプログラムは放課後デイサービスの中の療育プログラムに含まれています。高齢者さんはデイサービスのプログラムの一部となっています。

(ベンアイサさん)町の行政プログラムとして取り組まれているというのが、凄いですよね!

(江刺さん)海外では行政が関わって行っている事例も多いですが、日本では浦河町だけなんですよ。今後はもっと幅広く受け入れができる環境づくりにも力を入れたいと思っています。

 

―ベンアイサさん、江刺さん、ありがとうございました!

 


特定非営利活動法人ピスカリ